中学受験塾大手「四谷大塚」の講師が、教え子の女子児童を盗撮したなどとして逮捕された事件で、警視庁は別の児童も盗撮していたとして再逮捕するとともに、同僚の男の元講師も共謀していたとして新たに逮捕しました。
この事件をめぐっては、被害に遭った児童の名前や住所がSNSのグループチャットに投稿されていて、警視庁は情報管理が不十分だったとして、法人としての「四谷大塚」を個人情報保護法違反の疑いで書類送検しました。
再逮捕されたのは、中学受験塾大手「四谷大塚」で講師を務めていた、森崇翔 容疑者(24)で、同僚だった中村成美 容疑者(26)も新たに逮捕されました。
警視庁によりますと、森容疑者はことし5月から6月にかけて都内の校舎で、教え子だった小学生の女子児童の下着を盗撮したなどとしてこれまでに2回逮捕されていましたが、その後の調べで、ことし8月には、同じ校舎に勤務していた中村容疑者と共謀し、別の女子児童の下着をスマートフォンで盗撮した疑いがあることがわかったということです。
当日は、夏期講習に1人で参加していた児童に対し、中村容疑者が花のデッサンの授業を行っていましたが、途中で盗撮を行う森容疑者と入れ代わっていました。
調べに対し、いずれも盗撮については認め、このうち中村容疑者は「同僚の森容疑者が以前から盗撮していることを知っていた。次に盗撮するのはこの児童がいいと申し合わせた」などと供述しているということです。
一方、警視庁は森容疑者が講師としてのアクセス権限を利用し、データベースに載っていた被害に遭った児童などの名前や住所をSNSのグループチャットに投稿したとして、個人情報保護法違反の疑いで書類送検しました。
また、情報管理が不十分だったとして法人としての「四谷大塚」も同じ容疑で書類送検しました。
中村成美